記者
メイジノオト編集部
2021/07/17
記者
メイジノオト編集部
明治村を楽しむ上で「グルメ」は欠かせません。
明治村では「カレー」「コロッケ」「あんぱん」など、明治時代のベストセラー小説『食道楽(しょくどうらく)』に登場するレシピをもとに再現された「グルメ」を数多く楽しんでいただけます。
そこで今回は、カレーライスの歴史を紐解きながら、明治村の「カレー」をご紹介します。
『食道楽』とは、愛知県出身の小説家 村井弦斎(1863~1927)によって明治36年に書かれた全360話の恋愛グルメ小説です。
和・洋・中のさまざまな料理についての知識が得られることが世間に受け、当時の結婚適齢期の女性の必読書とされ、50万部を超すベストセラーとなりました。
小説の中では、主人公の美食家・大原君と、料理上手のお登和嬢の恋の行方に絡めて、和食・中国料理・西洋料理のレシピや調理の手順が600種類以上が紹介されています。中には、動物の内臓を用いた料理といった大変珍しい西洋料理のほか、当時はまだ口にすることが少なかった豚肉を用いる中国料理などが話題となりました。
そして、この『食道楽』に出てくるカレーやコロッケの材料・調理法をもとに、再現・アレンジしたメニューが明治村内でも楽しめるんです。
カレーライスが明治時代に日本に登場し、日本人の口に合うように改良された新しいグルメであったことから、明治村では「明治の食」を体感していただけるようになっています。
日本最古のカレーレシピと言われているのが、明治5年に発行された『西洋料理指南』。当時のレシピにはカエルの肉が使われていました。
『食道楽』でカレーが紹介された明治37年頃には、カレーライスに福神漬けが添えられるスタイルに。明治時代後期には、お馴染みの、じゃがいも、玉ねぎ、人参がカレーの定番の具材として定着。現代でも、私たちの日々の食事に欠かせない国民食として愛されています。
まずは「食道楽のカフェ」へ。ここでは、文明開化の味「食道楽のカレー」をはじめ、ハヤシソースたっぷりの「ハイライソーセージドッグ」や、カステラの原型「パオンデロー」などの「グルメ」をお楽しみいただけます。
明治時代のグルメ小説「食道楽のカレー」750円(税込)~
『食道楽』に出てくるレシピを再現したものです。
インドカレーを基本に、鶏肉と砕いた南京豆(ピーナッツ)が入っているのが特徴。現代人の口にも合うようにアレンジしつつ、当時の食感を重視しています。辛さはマイルドなので、お子さんでもおいしくいただけますよ。
「食道楽のカレーぱん 」300円(税込)
「食道楽のカレーぱん 」もおすすめです。サイズも手頃なので、おやつにもぴったり!
揚げたてをいただけるので、アツアツで皮がカリカリ!中を割るとカレーがぎっしり。具材には「食道楽のカレー」を使っています。ピーナッツがアクセントになり、食感、味ともにバランスのいいカレーぱんです。
土日には行列ができる、明治村の人気グルメです!ぜひ店頭でおいしいカレーぱんを食べてみてくださいね。
博物館明治村の売店「ミュージアムショップ」と「SL東京駅売店」では、お土産にもおすすめな、レトルトの「食道楽のカレー」を販売しています。
明治村の思い出をご自宅でも楽しんでみてはいかがでしょうか。
今回は明治村グルメの一つ「カレー」をご紹介しました。明治村へ訪れた際は、「グルメ」でも文明開化の時代を感じてみてくださいね。
所在地 |
〒484-0000 愛知県犬山市内山1 |
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公式サイトURL |
https://www.meijimura.com/gourmet/%e9%a3%9f%e9%81%93%e6%a5%bd%e3%81%ae%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7/ |
所在地 |
〒484-0000 愛知県犬山市内山1 |
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公式サイトURL |
https://www.meijimura.com/gourmet/食道楽のカレーぱんの店/ |
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