記者
フォトグラファー安井弥生
2022/11/22
記者
フォトグラファー安井弥生
2022年6月21日、博物館明治村内にオープンした「つみきひろばGabe〜フレーベルからのおくりもの〜」とは、10,000ピース以上の「つみき」や19世紀ドイツの教育学者フリードリヒ・フレーベルが考案した世界初の教育遊具「恩物」などで、自由に子どもたちが遊ぶことができる明治村に新しく誕生した屋内施設です。
すべての子どもが生まれながらに持つ「Gabe(ガーベ)=可能性」。その子どもの可能性を豊かに育み、大人に気づきの喜びをお届けする「共育」空間で、「うちの子こんなことできるんだ!」をぜひ発見してあげてくださいね。
「つみきひろばGabe」の場所は、正門からも近い「聖ヨハネ教会堂」。明治40年、京都の河原町通沿いに建てられた2つの尖った塔が特徴的な教会堂は、明治村への移築と同時に国の重要文化財に指定されています。
聖ヨハネ教会堂は、2階が教会としての会堂があり、実はこの教会堂の1階部分は日曜学校や幼稚園として使われていたこともあり、お子さんたちが集まる空間にぴったりです。
「つみきひろばGabe」は、「つみきひろば」、「恩物ひろば」、「モザイクひろば」、「ボールひろば」、「あかちゃんひろば」の5つのひろばのほか、休憩コーナーに加えおむつ替え・授乳ルームもあり、お子さん連れでゆったりと過ごせます。
つみきでできた帝国ホテル中央玄関
「つみきひろばGabe」に入るとすぐ目に飛び込んでくる大作。明治村に移築されている「帝国ホテル」も、つみきで再現されています。明治村に移築・保存されている帝国ホテル中央玄関(旧ライト館)の 設計者として有名なフランク・ロイド・ライトも、フレーベルの「恩物」で 遊んだ経験から建築やデザインの概念を育んだといわれることから、まずは帝国ホテルを表現したそうです。
ひとりでも、みんなで一緒につくっても夢中になれる「つみき」。子どもたちの自由な発想をどこまでも広げてくれます。
「つみきひろば」では、10,000ピースを越えるつみきでどこまでも遊びを広げられます。おうちではなかなかできないスケールです。
大人も入れるくらい大きなつみきのトンネルにも挑戦できます。
いろんなストーリーを想像しながら、夢中で積み上げていく表情は、とても生き生きして目も輝いていました。
用意されたつみきは積み上げるだけでなく、はめたり、つないだりと形や大きさの種類も豊富。どんなものが出来上がるかワクワクします。
「恩物ひろば」では、19世紀ドイツの教育学者フリードリヒ・フレーベルが考案した世界初の教育遊具「恩物」に触れることができます。現代の子どもたちに当たり前になっている知育のはじまりの「恩物」をぜひ体験してみましょう。
数や形、デザインなど遊びの中から、自分で考え学んでいけるよう「恩物」には、シンプルな中にもたくさんの工夫が感じられます。
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現代の「遊び」にもつながるフレーベルの「恩物」とは?企画展「『恩物』の世界ードイツの知育玩具」へ行ってきました!
※現在この企画展は終了しています。
モザイクと呼ばれるさまざまな形やカラフルな色の板を並べたり、マグネットになった壁にくっつけたりと自由に形や模様をつくることができます。デザインセンスや美的感覚が、磨かれそうです。
コースをつくる素材は、クッション素材なので、小さなお子さんも安心。
かたい・やわらかい・大きい・小さい……少しずつ違うボールの転がり方の違いを眺めていても新たな発見があるかも。普段とは違うボールを使った遊び方も工夫次第でどんどん広がります。
複雑なコースを試行錯誤しながら、どうしたら上手く転がるかな?と子どもたちの頭もフル回転!お友達と相談したり、協力してつくって大人をびっくりさせてみよう!
色・物・形や動きなど、「つみきひろばGabe」のそれぞれのひろばにつながるおもちゃをあかちゃんたちが安心して触れ合える2歳未満のお子さんと保護者の専用スペースです。
見て触って動かして、いろんな感覚を感じられるおもちゃがたくさん。はじめて“物(もの)”に触れて、どんな表情を見せてくれるか楽しみです。
「つみきひろばGabe」では、つみきの先生やGabeガイドがお子様をお出迎え。お子様たちの“自由”な遊びの“発想”をより広げられるようにフォローしたり、おもちゃの遊び方を少し導いてくれたりと、やさしく見守ってくれています。
大人も喜べる“子育ち空間”に、子どもたちの自由な発想や創造力に、ぜひとも「うちの子、こんなこと できるんだ!」という発見をしてあげてください。 子どもの成長と大人の発見もともに、この遊び場では「〜フレーベルからのおくりもの〜」であると思っています。
「つみきひろばGabe(ガーベ)」は、明治40年創業し、その後一貫して現代まで「恩物」の販売を続けている「フレーベル館」とのコラボレーションで実現しました。
幼児教育の基礎を作ったドイツ人の教育者フリードリヒ・フレーベルから社名も付けられ、「恩物」を守りながら提供し続けているほか、幼児教育に関係した教育遊具や児童書、絵本などの出版で知られる「フレーベル館」と明治村がタッグを組み、楽しみながら学ぶ「フレーベルからのおくりもの」を子どもたちへ届けます。
【つみきひろばGabe〜フレーベルからのおくりもの〜】
場所 :聖ヨハネ教会堂1F(博物館明治村1丁目6番地)
営業時間:開村30分後~閉村30分前※最終入場受付は閉村60分前まで ※延長営業時を除く
利用料金:
【時間制】最初の30分…子ども700円(500円)延長10分ごとに100円、
大人300円(200円)延長料金なし
【こどもフリーパス】 平日1DAYフリー、土休日3時間…1,500円(1,200円)
※()内は、会員料金です。※利用料金のほか、別途入村料が必要です。
詳しくはつみきひろばGabe専用ページをご覧ください
歴史的建造物や資料展示といったものが中心だった明治村に大人だけでなく、子どもも一緒に楽しみながら明治に触れ、興味をもつきっかけに新しく誕生した「つみきひろばGabe」を訪れてみてはいかがでしょうか?
所在地 |
愛知県犬山市字内山1番地 |
---|---|
営業時間 |
月毎に変更します。詳細はHPでご確認ください。 |
定休日 |
なし※休村日を除く |
電話番号 |
0568-67-0314 |
料金(時間制) |
最初の30分…子ども700円(500円)、大人300円(200円)※()は会員料金 |
料金(フリー) |
平日1DAYフリー・土休日3時間…1,500円(1,200円)※()は会員料金 |
公式サイトURL |
https://www.meijimura.com/experience/gabe/ |
記者
フォトグラファー安井弥生