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現存する最大の木造郵便局舎

宇治山田郵便局舎

近代郵便制度の事業拡大にあわせ、伊勢神宮外宮前に建てられた郵便局舎。木造平屋建ての銅板葺きで、中央の頂きには円錐ドーム形の屋根、両翼には寄棟の屋根を伏せています。
正面の左右には、小さなドームをのせた角塔が。外部の装飾は北欧で見られるハーフティンバー様式で、漆喰塗りと下見板張りの壁が使い分けられています。欄間(らんま)部分に施された、漆喰塗りのレリーフも特徴的です。
窓口業務を行っていたカウンター、郵便物の発着口、切手倉庫、電話交換室など、当時の郵便局機能を支えていた各部分を見ることができます。

建設年 明治42年(1909)
村内所在地 4丁目46番地
旧所在地 三重県伊勢市豊川町
所有 日本郵政株式会社
文化財種別 重要文化財
指定年 平成11年(1999)
解体年 昭和43年(1968)
移築年 昭和44年(1969)

目次 - Index -

    鑑賞ポイント

    ポイント01|明治時代の本格的な木造郵便局として唯一現存

    円形状の中央棟と両脇の角塔、その両脇にV字型に連なる東西翼屋からなる平面形式や、独特で斬新な洋風デザインは、当時の洋風建築の中でもあまり例を見ません。またこの建物は、明治時代の本格的な木造郵便局舎のうち、現存する唯一の事例としても貴重です。

    ポイント02|印象的な公衆室のエントランス

    正面入口を通ると円形の「公衆室」と呼ばれるホールがあり、それを囲う形で窓口カウンターが配置されています。ホールの天井は、隣接する翼部より一段と高くされ、高窓から採光できる造りです。
    また、窓口と並んで私書箱も設置されていました。

    ポイント03|防火対策万全の切手倉庫

    東翼部の背面には、切手倉庫の入口があります。建物全体は木造ですが、切手倉庫だけはレンガ積みの壁で囲われていました。出入口や窓には鉄製の可動シャッターがはめられ、天井には波板鉄板が張られたうえに砂が敷かれ、防火対策を考慮した構造になっています。

    Check!

    2019年から2022年にかけて行った保存修理工事では、史料に基づき切手倉庫を当初の構造であるレンガ積みに復原しました。
    内壁は本来すべて漆喰塗りで仕上げられていましたが、復原にあたり、レンガ積みの構造をご覧いただけるよう一部をレンガ現しとしています。

    移築秘話

    移築解体時に現れた当初の姿

    移築にあたり解体された外壁モルタルの下から、当初の外壁のハーフティンバーが姿を現し、当初の姿をよみがえらせることができました。

    移築再建時の写真を見ると、中央ドームと両脇の塔屋から成る特徴的な屋根の構造がよくわかります。

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    この建物はガラス工場施設の一部で、当時は大きな窯場や倉庫が隣接していました。明治政府は、明治9年(1876)に民営のガラス工場、品川興行社を買い上げて国営工場としました。施設を拡張・整備し、イギリス人の技術者たちを雇い入れて、需要の急増した板ガラスやガラス瓶などの国産化を急ぎました。
    明治18年(1885)には再び民間のガラス会社に移管され、明治41年(1908)には高峰譲吉が共同出資した三共合資会社が買収して、タカジアスターゼ(胃薬)などを作る製薬工場になりました。いろいろな変遷を経てきた建物ですが、明治初期の洋式煉瓦造工場の姿をよく伝えています。

    工部省品川硝子製造所

    建造物

    歩兵第六聯隊は、名古屋に置かれていた東京鎮台第三分営という軍隊が、明治6年(1873)に名古屋鎮台に昇格した時に新しく編成された部隊でした。名古屋城大手門の右手にある二之丸跡に兵営が設置され、営庭を取り囲むように兵舎が配置されました。明治村へ移築されたのは第十中隊で、兵舎は約7割程度に切り縮められました。
    外観は漆喰壁に上げ下げ窓が並び、素朴な印象を与えます。しかし、構造はとても頑丈で、外側の柱はすべて土台から軒まで達する太い通し柱とし、壁の下地になる木摺(きずり)を斜めに打っています。

    歩兵第六聯隊兵舎

    重要文化財 / Pick Up!

    精紡機は、前紡工程の練紡機(粗紡機)より供給された粗糸を引き伸ばして所要の太さにしたのち、撚りをかけて糸とし、その糸を自動的に巻き取る機械です。この機械は三重紡績会社で使用され、日本の近代化に大きく貢献しました。

    リング精紡機

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    のりもの / 有料体験

    村内の2丁目・3丁目・4丁目にある3つの駅を結ぶ、路面電車の京都市電。
    日本で初めて鉄道が開通したのは新橋‐横浜間ですが、続いて日本で初めて路面電車(市内電車)が開通したのは京都でした。明治村を走る京都市電は、開通当初の京都電気鉄道から京都市電へと移り変わっていく間の時代、明治45年に開通した北野線を走行していた車両(製造は明治43~44年)です。
    乗務員の村内案内と共に景色を眺めながら、当時と同じくらいの速度で走行する京都市電。特徴のある警鐘の音や、終点駅でのポールの付け替え作業にも是非注目を。

    京都市電 乗車体験

    有料ガイド

    明治の貴重な建造物などの文化財を学芸スタッフによる案内付きで巡るガイドツアーです。お客様の目的に合わせたルート設定ができるので、限られたお時間でも効率的にご見学いただけます。
    また、車を使って村内を移動するため、広い村内を楽々移動することができます。
    大切なお客様とのご見学に、またご家族での明治村巡りに、ぜひご利用ください。

    プレミアムガイド(事前予約制)

    のりもの / 有料体験

    明治時代製造のSLが客車を牽引して走行しており、実際に乗車することができます。
    客車に至るまですべてが100年以上の時を経た明治時代製造の車両で、実際に走行・乗車できることは国内のみならず世界的にも珍しく、時代ロマンを感じる貴重なひとときを体験することができます。
    また、当時と同じ運行業務を再現した連結作業や転車作業など、運行業務にも見どころがいっぱいです。

    SL乗車体験

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