記者
メイジノオト編集部
2023/11/30
日本のホテル御三家のひとつといわれる「帝国ホテル」。初代本館に続き、二代目にあたる通称「ライト館」は、2023年9月1日に竣工から100周年を迎えました。
博物館明治村の5丁目には「帝国ホテル中央玄関」が移築保存されています。そしてなんと、建物2Fにある「帝国ホテル喫茶室」では、名建築の空間で優雅にティータイムが楽しめるんです。
「帝国ホテル」は、世界三大建築家のひとりといわれるフランク・ロイド・ライト(1867-1959)によって設計されました。ライトにとって、日本で初めてホテル建築を手がけたのが、帝国ホテルの二代目となる、通称「ライト館」でした。”東洋の宝石”と称される帝国ホテルのデザインは、まさに造形美。
現在は、博物館明治村に中央玄関部分が移築保存されています。
メインロビーの中央は3階まで吹き抜けになっていて、低めのエントランスで閉鎖的だった空間から一気に開放的な空間へと導かれます。
また、中央玄関内すべての空間がこの吹き抜け部分を囲うようなデザインになっており、階を重ねるごとに変化していく景色を楽しめます。
帝国ホテルに多く使用されているのが、大谷石とスダレ煉瓦。柱や壁には、幾何学模様が彫刻された大谷石や透かしテラコッタが装飾されており、威容な存在感を放っています。
そんなライトの代表作とも言われている帝国ホテル内で、ティータイムが楽しめるのが建物2Fにある「帝国ホテル喫茶室」です。
メインロビーを抜けて、階段で2Fへ向かいましょう!
もちろん喫茶室内も、当時の建物がそのまま残されています。
ライトは帝国ホテルの建築以外にも、ホテル内で使用される家具や照明、食器などのデザインも手がけました。
「家具の形状は、全体の中で意図され、かつ楽しまなければいけない。」というライトの言葉の通り、機能性に加えて、空間全体に馴染む質感や表情のある家具を提唱しました。
金箔を挟んだステンドグラスやオリジナルの照明など、ぜひ細部まで注目してみてくださいね。
そして「帝国ホテル喫茶室」では、ライトがデザインした椅子(復元)に座りながら過ごせるんです。
六角形の背もたれが特徴的な「ピーコックチェア」。座る人が最も美しく見えるようにデザインされているのだそう。ライトらしい、幾何学模様のシンプルなデザインです。
喫茶室内でも特におすすめなのが、奥の方にある2人掛けのお席。建物をじっくりと観察できます。
「帝国ホテル喫茶室」では、コーヒーや紅茶、季節のデザートなど、午後のひとときにピッタリなメニューが味わえます。
ケーキは明治村で開催されているイベントに合わせて変わります。
訪れた日は、「帝国ホテル中央玄関」に散りばめられている模様をイメージした「ステンドグラスケーキ」でした。館内に同じ模様が散りばめられているので、ぜひ探してみてください。
※1:明治村オリジナル
販売期間:2023/9/1(金)~2023/12/17(日)
訪れる度にさまざまなケーキが味わえますよ。
名建築家の代表作とも言われている建物内でティータイムができるなんて、贅沢ですよね。こんな体験ができるのも、さまざまな建物を移築・保存している明治村だからこそ。
明治村を訪れた際には、ぜひ優雅なティータイムを堪能してみてくださいね。
所在地 |
明治村5丁目67番地 帝国ホテル中央玄関 |
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営業時間 |
平日 10:30~(L.O. 16:00)、土日祝10:00〜(L.O. 16:30)※季節によって異なる場合があります。 |
公式サイトURL |
https://www.meijimura.com/gourmet/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E5%96%AB%E8%8C%B6%E5%AE%A4/ |
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