お知らせ
2025.03.28
蒸気機関車12号の修理状況について

2025年1月13日より車両故障のため運休となっている蒸気機関車12号について、修理に必要な部品が全て揃ったため、組み付け作業を実施いたしました。
その後、3月28日に火入れを行い、運行時に使用する蒸気圧まで昇圧して蒸気漏れや動作を確認するための試験を行いましたが、問題の完全な解消に至らなかった箇所が3点認められたため、今後再び修繕と試験を実施する予定です。
蒸気を使用して走行する蒸気機関車の部品は、熱による膨張と収縮を繰り返しています。
そのため、常温の状態で漏れがないことを確認していても、実際の走行時のように蒸気を通し、圧力と熱が加わると各部品の隙間にも変化が生じ、蒸気漏れが発生することがあります。
また、試験後の各種部品は非常に高温となるうえ、部位によっては構造的に蒸気の遮断ができないため、常温になるまで2日以上を要する箇所もあり、不具合が見つかった場合も即座に分解することができません。
今回は蒸気の遮断ができないボイラーに係る部品からの蒸気漏れが発生しているため、冷却と再組付け、試験までに時間を要する見込みです。
なお、今回の故障により修繕を加えた箇所が非常に多いため、今後はSL単機から客車牽引状態へと徐々に負荷を加えながら、数日間の試験走行を予定しております。
※修繕の進捗、試験走行などの日程に関する個別のお問い合わせにはお答えいたしかねますので、何卒ご容赦ください。
【蒸気機関車12号の修理に関する過去のお知らせは下記リンクよりご覧いただけます。】
蒸気機関車(SL)の運休について【1月16日(木)より当面の間】1/30更新