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暗い日本の海に灯りを点し、世界へ船出

常設展示 明治の燈台

展示室に足を一歩踏み入れると、真っ暗な室内で突然灯台レンズが点灯し、回りだす様は圧巻!
三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台となった伊勢湾に浮かぶ「神島」の灯台で実際に使用されていた回転レンズです。また、明治村に移築されている灯台や、灯台建設に貢献をした「お雇い外国人」らの事績をまとめた資料の展示もご覧いただけます。

展示場所 3丁目30番地(菅島燈台附属官舎)

目次 - Index -

    鑑賞ポイント

    ポイント01|遠くまで光を届けるフレネルレンズ

    灯台のレンズは遠方まで光を届けるため、凸レンズを使っており、このレンズは考案者の名前から「フレネルレンズ」と呼ばれています。
    「明治の燈台」では、品川燈台と同じ「6等不動レンズ」、「綾里埼燈台のレンズ(4等閃光レンズ)」「300ミリレンズ」の3つのフレネルレンズを展示しています。点灯する様子もじっくりご覧ください。

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    重要文化財 / 建造物

    明治の元老西園寺公望(1849-1940)の別邸として静岡県興津に建てられた「坐漁荘」。駿河湾奥、風光明媚な海岸沿いに佇んでいた当時の趣をそのままに、今なお歴史の風格を漂わせます。低い塀の奥には、玄関、台所、2階建て主屋の屋根が幾重にも重なります。昭和4年(1929)には、座敷の横に洋間、その奥には脱衣室を兼ねた化粧室や洋風便器の置かれた便所等が増築されました。

    西園寺公望別邸「坐漁荘」

    建造物

    長崎に3ヶ所あった居留地-東山手、南山手、大浦-のうち南山手二十五番地にあった建物です。
    本館は三方にベランダをめぐらし、各室に暖炉を設けるなど、典型的な居留地住宅です。本館の外部に開く窓はすべて上げ下げ窓で、鎧戸が付きます。
    本館完成から20年後、本館とは別の棟梁によって右奥に別館が増築。和室も取り込んではいますが、外観は本館に合わせて下見板張りの洋風に仕上げられています。

    長崎居留地二十五番館

    重要文化財 / 建造物

    品川燈台は観音崎(神奈川県)、野島崎(千葉県)につぎ明治3年(1870)に点灯された灯台。品川沖の第ニ台場の西端に建てられました。石油による光で100燭光(光の強さの単位)、光源の高さは地上から19尺(約5.8m)海面上52尺(約16m)、光の届く距離は約18kmと記録されています。また、燈火は日本初の赤色火舎を用いた不動紅色であったと記録されている。
    初期の洋式灯台は外国の技術援助によって造られ、品川燈台はフランス人技師ヴェルニーによって設計され、フランス人技手のフロランによって建設。レンズや金属部をフランスから輸入しました。
    観音崎、野島崎燈台が関東大震災により倒壊したため、この灯台は現存するわが国最古の洋式灯台です。

    品川燈台

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