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ゐのくち渦巻ポンプ
井口在屋(いのくちありや)が発明した当時世界から注目された理論に基づいたポンプ。機械遺産第9号に登録。
製作年 | 明治45年(1912) |
展示場所 | 4丁目44番地(鉄道寮新橋工場・機械館内) |
文化財種別 | 重要文化財 |
指定年 | 令和4年(2022) |
目次 - Index -
ポイント
東京帝国大学工科大学機械工学科(現:東京大学)教授の井口在屋(いのくちありや)が発表した渦巻きポンプの理論は、飛躍的にポンプの性能を向上させる内容であったことから、世界からも注目を集めるもので、このポンプはその理論に基づいて製作されたものです。
井口の教え子・畠山一清が実用化を推し進め、畠山が所属する國友機械製作所(のちのポンプメーカーの荏原製作所)が製作しました。
このポンプは、井口式渦巻きポンプの最初期の、現存する最古のものです。
現在でもこのポンプの理論を応用して作られた渦巻きポンプは、灌漑・排水・水道・工業など多くの用途で使用され、社会に広く普及しました。
機械情報
制作者:國友機械製作所
総 高:1,765mm
総 長:1,882mm
最大幅:1,442mm
吸込口内径:縦 382mm 横 352mm
吐出口内径:380mm
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