記者
メイジノオト編集部
2024/11/21
記者
メイジノオト編集部
博物館 明治村では、2024年9月14日(土)から12月15日(日)までの期間、人気アニメ『文豪ストレイドッグス』とのコラボレーション企画を開催中です。
今回はコラボ企画の中から、企画展「明治村文豪邂逅(であい)記」をピックアップしてレポートします。近代日本の文豪にまつわる資料とともに、『文豪ストレイドッグス』のキャラクターとの共通点を探りながら、彼らの秘めた想いと素顔に迫る企画展です。
館内には貴重な展示がずらり。文ストファンだけでなく、文豪ファン、歴史ファンも必見ですよ!
※通常は撮影禁止のためお気をつけください
会場は2丁目にある「千早赤阪小学校講堂」です。
【明治村文豪邂逅記】
期間 :9/14(土)~12/15(日)
前期:9/14(土)~10/29(火)
後期:10/30(水)~12/15(日)
時間 :10:00~16:30(※11月平日10:00〜15:30|12月平日10:30〜15:30)
入場料:800円 ※小学生以下は無料 ※別途入村料等必要
展示室入口の暖簾をくぐると、アニメの名場面の数々が!
中島敦、太宰治、芥川龍之介など実在した文豪の名を懐くキャラクターたちが活躍する、異能バトルアクション作品。朝霧カフカ原作・春河35作画により2012年から『ヤングエース』に漫画を連載。
TVアニメは2016年4月に第1シーズンの放送が開始されて以降、これまでに計5シーズン61話が放送されました。2024年、TVアニメ放送八周年を記念した「八大企画」を展開中です。
中島敦、太宰治、芥川龍之介など、『文豪ストレイドッグス』のキャラクターや、実在の文豪に関する直筆原稿や書簡、愛用品などの貴重な資料が展示されています。
月琴(所蔵:博物館 明治村)
企画展の中でも、メイジノオト編集部が気になったのが「文学×美術 華麗なる装丁の世界」。
西洋の影響を受け、さまざまなものが変化した明治時代。文学のそのひとつで、文章だけでなく、書籍の形態も大きく変化しました。
江戸以前の日本の書籍は「和装本」といわれ、多くは木版刷りの紙をまとめて表紙をつけ、和綴じで製本するものでした。
その後、表紙回りに本文とは別の厚紙を使用し、革や布を使って製本する「洋製本」の技術が輸入されました。明治後期には多くの華麗な装丁が発行されるようになっていったのです。
中でもとりわけ高い装飾性を誇るのが、夏目漱石と泉鏡花です。
数多くの傑作を生み出し、明治・大正時代に活躍した作家・夏目漱石。
小説家として有名な漱石ですが、実はアートに関心があり、自らも絵を描いていた漱石。自分で描いた絵葉書を、友人や弟子などに送っていたのだとか。
漱石の本は、どれも驚くほどに美しい装丁のものばかり。当時流行していた「アール・ヌーヴォー」が頻繁に取り入れられており、花や植物などのモチーフや曲線が活かされたデザインが多く見られます。
これは漱石の本の中に登場する挿絵のひとつ。(写真右側)
漱石の処女作である「吾輩は猫である」に登場する主人公の猫が、客の飲み残したビールを舐めてしまう重要な場面が描かれています。デザインに対するこだわりが強い漱石は、画家と何度もやりとりを重ね、気に入らなければその画家を辞めさせることもあったそう。
「吾輩は猫である」は上・中・下の3巻で構成されており、それぞれ異なる装丁を楽しむことができます。
泉鏡花(いずみきょうか)の装丁は、日本的な表現を用いながら、鏡花の小説世界特有の、幻想的な世界観を表現しています。「鏡花本」といわれるこれらの装丁のほとんどを手がけたのが、日本画家でありデザイナーでもある、小村雪岳(こむらせったい)です。
雲母(きら)刷りや金箔押しが施された装丁は、まるで工芸品のよう。ぜひじっくりと細部まで見て見てくださいね。
文豪なりきり撮影コーナーも!
企画展「明治村文豪邂逅記」の展示会レポートをお届けしました。今回ご紹介したのは、貴重な展示のごく一部。文ストファンだけでなく、文豪ファン、歴史ファンも楽しめること間違いなし。12月15日(日)まで開催しているので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
【明治村文豪邂逅記】
期間 :9/14(土)~12/15(日)
前期:9/14(土)~10/29(火)
後期:10/30(水)~12/15(日)
時間 :10:00~16:30(※11月平日10:00〜15:30|12月平日10:30〜15:30)
入場料:800円 ※小学生以下は無料 ※別途入村料等必要
※記事は、2024年11月21日現在になります。
住所 |
愛知県犬山市字内山1番地 |
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営業時間 |
月毎に変更します。詳細はHPでご確認ください。 |
定休日 |
不定休。詳細はHPでご確認ください。 |
電話番号 |
0568-67-0314 |
料金 |
大人 2500円 高校生(要学生証) 1500円 小中学生 700円 |
公式サイトURL |
http://www.meijimura.com/ |
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