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東京駅警備巡査派出所

 
5丁目60番地
旧所在地 東京都千代田区丸の内 建設年代 大正3年(1914)頃
 明治41年(1908)、それまで品川を起点としていた東海道線を皇居正面の丸の内まで延長し、新しい中央停車場を建設する工事が開始された。その大工事は大正3年(1914)竣工、東京駅と命名され開業したが、その折駅前広場を整備する中で、この派出所が建設された。

 駅本屋との調和をはかるため、駅本屋のデザインを十二分に意識した設計がなされている。隅切り八角形の外形で、その屋上に小塔を置き、正面軒上に半円のぺディメントを、窓上には小庇を設け、腰壁に白い帯状装飾を廻らしている。構造は鉄筋コンクリート造で、化粧レンガを張って仕上げている。レンガ積ではなく鉄筋コンクリートの躯体に化粧レンガを張る工法は、当時日本で行われはじめた新しい工法であった。
 首府東京の表玄関であった東京駅では、天皇の地方巡幸や外国使節の従来など重要行事が多く、一時は12人もの巡査が詰めていたという。

 大正3年に完成した東京駅本屋は、日本建築界の第一人者、辰野金吾の設計になり、鉄骨レンガ造三階建、床を鉄筋コンクリートで造った長さ330m余の壮大な建物である。当初の計画では当時新工法として注目をあびていた鉄筋コンクリート造で全てを造ることも考えられたが、最終的には辰野博士が得意とするレンガ造で建設することに決したと言う。
 
    旧状

 
現状
   中央入口の屋根には寄棟屋根をあげ、南北出入口の上には八角ドームを頂いて、それぞれの正面軒に半円形ぺディメントを飾った。レンガの壁面に石の帯状装飾などを入れる手法は、設計者辰野の独壇場であった。関東大震災の折には被害をまぬがれたものの、第二次大戦の東京空襲により、厚い壁体を残して甚大な被害を受け、戦後の復興に当たっては破壊の甚しい三階を除去して二階建とされ、今見るような姿となった。

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