寄附金募金趣意書
明治時代は、日本が長い鎖国の夢から開放され、欧米文化を吸収して、一躍世界の先進国と比肩するにいたった時代であるとともに、数々の矛盾や二重構造を内蔵しつつも、急速に近代国家へと脱皮した、わが国の輝かしい隆盛期として、国民のひとしく忘れることのできない時代です。しかしながらこれらの貴重な資料の保存活用については、案外等閑に附されがちなことは極めていかんなことであります。
財団法人明治村は、こうした明治時代の各種の歴史資料を収集管理して博物館を設置し、広く一般に公開するとともに、明治の新しい精神に立脚した社会教育の振興により、国民大衆に歴史の指針を与え、その一般教養の充実を図ることによって、文化の向上に寄与することを目的とする事業を行ってまいりました。
昭和40年の開村から40年を経た今、村内の歴史的建造物は60棟を超え、うち10棟は重要文化財に指定されるなど、明治村の博物館としての価値は更に高まりつつあると言えます。一方で、村内建造物は平均で築後100年を超えてきており、その保存修理費用は年々増加する傾向にあります。
このような状況のもと、今後も当財団の事業を確実かつ永続的に達成して行くため、文部科学省より「特定公益増進法人」の認定を受け、共感者からのご厚志を募ることと致しました。
なにとぞ、ご支援賜わりますよう心からお願い申し上げます。
平成17年7月吉日 |